介護食には「きざみ食」→「軟菜食（ソフト食）」→「ミキサー食」→「嚥下食」→「流動食」と段階があります。
ここではその中の軟菜食の特徴についてご紹介します。
１．軟菜食とは？
軟菜食とは、できるだけ普通食と同じ食材で、大きさや柔らかさを調整して作った食事のことです。
歯の状態が衰えたとしても、これまでと近い食事がしたいと誰もが思うでしょう。そんな時に利用されるのが、今までと同じものを歯茎でも食べられる軟菜食です。
２．軟菜食の特徴
・舌で潰せる、歯茎で噛める硬さ
軟菜食がミキサー食などと違う点は、食品の原型が残っているものであることです。
少し脂身のある刺身や、トロトロに煮込んだ野菜や豆腐なども大丈夫です。煮魚の白身もできるだけほぐして汁をしっかりしみこませるなど、工夫次第で食べることができます。
歯が弱いというより、嚥下障害の人でも飲みこめる柔らかさが目安になります。
・消化のいいもの
胃腸など内臓に障害がある場合は、揚げ物やフライなど脂っこい物は避けましょう。また内臓が健康でも、唾液の分泌量が減っている高齢者にとって脂っこいものは消化がいいとは言えません。
しかし揚げ物については、施設や病院によって見解が違うようです。揚げ物は一切提供しないというところもあれば、やわらかくした天丼を出すところもあります。
・普通食のメニューとほぼ変わりなく、見た目や香りも楽しめる
軟菜食はペースト状にしたミキサー食とは違い、普通のメニューとほぼ変わりなく食べられます。ドロドロ状のものではないため、見た目も変わらず香りを楽しむこともできます。
《介護食マイスター資格の口コミ》
介護食マイスターは、介護食についての基本的な知識を持っていることが証明される資格です。
ここでこの資格を持つ人たちの口コミを見てみましょう。
・噛む力がめっきり衰えた親のために勉強しようと思い取りました。栄養バランスがとれていながら食べやすい食事を作れるようになりました。
・これから需要がまだまだ伸びる介護業界で、食に特化した資格が取れてよかったと思います。
・介護施設の調理に関わっているので、仕事のスキルアップになりました。
