食事介助とは、一人で食事をすることが難しくなってきた高齢者の食事の手伝いをすること。歳をとるとあごの筋力の低下、口が開きづらくなる、手先が震えて箸が上手く使えない、食事がよく見えないといったことが起こるようになります。そんな時に必要になるのが食事介助なのです。
高齢者が快適な食事をするために介助者の技術は必須です。ここではスムーズな食事介助を行うためのポイントについてご紹介します。
1.介助者のポジション
「高齢者の横に同じ目線になるように座る」これが介助者の基本的なポジションです。正面に座ると、相手にプレッシャーを与えてしまう上、嚥下が行われたかどうかの確認が難しくなるからです。目線が高いポジションでは、誤嚥のリスクが高まります。目線を合わせることにより、あごが引かれ嚥下がしやすくなります。
2.食事の提供方法
1回の食事量の目安は、介助スプーン(なければティースプーン)に軽く1杯程度です。スプーンは口の奥に入れるのではなく、手前に入れるようにしましょう。そして口を閉じたらスプーンを抜きます。
食べ物を口に運ぶ時に「次は○○を食べましょうね」と声掛けしましょう。自分が何を食べているかを本人が自覚することは、食欲につながります。
また複数のおかずがある時は、水分の多いものから食べてもらいます。水分の多いものから食べることで、誤嚥を防ぐだけでなく、胃酸を分泌し、消化吸収に役立ちます。ひとつのものに偏らないように、主食、副菜、汁物などをバランスよく交互に食べられるように意識しましょう。
3.高齢者のペースを見極め急かさない
食事介助で最も大切なのが、ペースを見極めて急かさないことです。
高齢者の食事はどうしても時間がかかるので、早く食べてほしいと思いがちですが、無理に早く食べさせようとすることは、誤嚥の危険を高めるだけでなく、本人にストレスを与えてしまいます。
4.食事にかける時間
食事にかける時間の目安は約30分です。ただし個人差があるので、ゆっくり目の方には急かさないように心がけましょう。
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