漢方の資格には非常にたくさんの種類があります。漢方には健康保険の対象になる「医療用漢方」と処方箋不要の「一般用漢方」があります。取得する資格によって扱える漢方が異なるため、自分の目的に合った資格を取得することが重要です。
1.医療用漢方が扱える資格
・国際中医師
中国政府が委託している「世界中医薬学連合会」によって、認定が受けられる資格です。「医師」と言っても日本の医師免許とは異なるため、資格を取ったからと言って医療行為はできません。
・漢方薬剤師
中医学の理論に基づき、生薬を調合する専門家のことです。資格取得で漢方薬を作ることができるようになります。
日本で漢方薬剤師になるためには、大学の薬学部で学び、「漢方薬・生薬認定薬剤師」を受講することで認定資格を取得できます。加えて3年ごとの更新が必要です。
2.漢方薬の選定やアドバイスができる資格
・漢方養生指導士
この資格を取得することで、漢方についての基本的な知識を身につけられます。初級、中級、上級があり、必ず初級から受けていく必要があります。
・漢方臨床指導士
漢方臨床指導士は、漢方養生指導士の中級に合格することで目指せる資格です。病気の原因を学び、それに合わせた漢方の処方を行うための資格となっています。病気予防の生活指導をすることも目的のひとつとされています。
日本漢方養生学協会指定のスクールで「漢方薬物コース」「漢方診断学コース」を修了後、認定試験に合格する必要があります。
3.漢方や薬膳の基礎が学べる資格
・中国漢方ライフアドバイザー
資格取得で漢方の使用方法に関するアドバイスができるようになります。薬局やドラッグストアはもちろん、福祉施設や健康を意識したレストランなどでも役立てられます。
・薬膳アドバイザー
薬膳料理を作るための知識を学べる資格です。
薬膳料理は漢方とも深い関係があるため、漢方とともに学ぶことでより深い知識を習得することにつながるでしょう。
《漢方コーディネーター資格の口コミ》
漢方コーディネーターは、漢方薬の基本的知識や独自の診断方法、養生などについて知識があると認められる資格です。
ここでこの資格について寄せられた口コミをご紹介しましょう。
・薬に頼りたくなくてふだんから漢方薬を常備しています。でもたいした知識はなかったため、自信がなく資格を取得。今は正しい知識のもと、服用できるようになりました。
・この資格を取ってから、軽い風邪症状や体調不良は自分で対処できるようになりました。
・薬に強いアレルギーが出ることがあるので、漢方薬を服用しています。漢方薬もアレルギーが出る場合もあるそうですが私の場合少ないので、もっと知りたいと思い取得しました。