薬膳は中医学の考え方に基づいているため、漢方との関係も深いものです。しかし薬膳は漢方と同じ材料を使うわけではありません。特殊な素材を使用するのではなく、普段食べているものと同じものを使います。
では薬膳と普通の料理とは、どのような違いがあるのでしょうか?
1.薬膳の目的はおいしいだけじゃない
薬膳の主な目的は体質改善です。そのため薬膳は、どの料理も体への影響を逐一考えながら作られているといえるでしょう。
もちろん薬膳でも、できるだけおいしくなるような味付けをするのが基本です。しかし最も重視しているのは、体質改善であるといえるのです。
2.自分に合った食材や調理法で病気を防ぐ
人によって体質は違うため、体質改善を目指すには一人一人の様子を見極めなければなりません。それぞれに合った食材やその組み合わせは異なるのです。
そういった意味では食材だけでなく、調理法も重要です。細かい点も考慮することによって、効果の出る薬膳を作ることができます。
3.むくみやできものの改善
薬膳では、体の解毒を行うこともひとつのテーマとしています。
身体のむくみやできものは体に悪いものが停滞しているから起きるため、薬膳では解毒によって改善を目指します。
そのため薬膳を食べ続けていると、肌がきれいになったり便秘が改善する効果も期待できます。
【普段食べている薬膳】
一般的に食べられている日本食には、実は薬膳の効果があるものがたくさんあるんです。日本食は健康的だといわれるのも納得ですね。
・豆腐+ネギ+ショウガ
単体だと体を冷やす食べ物である豆腐も、体を温める効果のあるネギやショウガを乗せることで健康的に食べられます。
・刺身+大葉+わさび
刺身は傷みやすいので、常に食中毒と隣り合わせ。そこで解毒作用のある大葉やわさびを添えることで、リスクを最小限に抑えているのです。
冷ややっこも刺身も理にかなった食べ方なんですね。
《薬膳調整師資格の口コミ》
薬膳調整師は、薬膳の基礎知識、漢方の観点から見た各種食材の効能などの知識を持っていることが証明される資格です。
ここでこの資格を持つ人たちの口コミをご紹介しましょう。
・薬膳を取り入れることで、ずっと気になっていた不調や疲労感を改善できるようになりました。
・健康だけでなく美容にも良い薬膳を料理教室で取り入れたいので、資格を取りました。やはり肩書があることで説得力が違います。
・家族みんなの健康のサポートに役立つ知識が身につきました。