子供を取り巻く食の環境が大きく変化している中で、2005年に「食育基本法」が制定されました。食育基本法は全国民を対象とした法律です。ではなぜ今、食育は必要とされているのでしょうか。
1.食を大切にする心の欠如
現代は飽食の時代と言われ、お金さえ払えば食べ物を手に入れることは簡単です。必要以上に食品を買い過ぎて賞味期限が過ぎ、廃棄することも珍しくありません。こういった「食を大切にする心の欠如」が、食育が必要とされる原因となっています。
2.食事の質の低下
現代の日本は、忙しさなどから自分の健康と向き合えない人が大勢います。そのため不規則でバランスの偏った食生活が当たり前になっている人が多くなっており、中にはそれが心身に悪影響を及ぼしている人も増えています。食は人間の活動の源。必要な栄養が十分に摂取できないと、日常生活にも大きな支障をきたします。
3.肥満や生活習慣病の増加
本来摂取すべき栄養が不足している人は、糖質、炭水化物、脂質を必要以上に摂取する傾向があります。そのような食生活が慢性化すると、肥満やガン、糖尿病といった生活習慣病を誘発します。
4.食の安全上の問題
食育が必要とされる背景には、食の安全の問題もあります。汚染物質や農薬など従来の問題だけでなく、遺伝子組み換え食品やBSEといった新しい問題も生まれています。そのため国民一人ひとりが食品の安全に興味を持ち、正しい配慮を行うことが必要になっています。
5.季節感ある食文化の喪失
日本は海外から輸入した食品への依存度が強く、地域の特徴を活かした食べ物や伝統的な食文化に触れる機会が少なくなっています。季節に関係なくいろいろな食べ物をいつでも好きな時に食べられるのは便利かもしれません。しかしその反面、これは食に対するこだわりを喪失させる原因にもなっています。
《食育健康アドバイザー資格の口コミ》
食育健康アドバイザーは、食育の基本的な知識を持っていることが証明される資格です。
ここでこの資格を持つ人たちの口コミを見てみましょう。
・現在施設で調理師として働いています。もっと知識を身につけてやりがいを感じたくて資格を取りました。認定証を手にした時、とてもうれしく自信につながりました。
・スポーツをやっている子供のために食事面でバックアップできたらと思い、取得しました。子供の成長に気を配りながら料理することに役立っています。
・子供に食べ物に対する感謝の気持ちと、食べ物を捨てるのはもったいないということを教えることができました。