「食育基本法」が誕生した背景には、バランスの偏った食事や不規則な食習慣が原因となる生活習慣病の増加などの問題があります。そしてこの食育では「食べる力」を育てることも目的としています。では「食べる力」とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか。
1.心と体の健康を維持できる
心身の健康にとって食事は非常に重要です。特に幼児期や妊娠期などの食生活は、その後一生に関わる大切なものです。それらを理解し、実践できることも食育の大きな役割です。
2.食事の重要性や楽しさを理解する
食事は体に必要な栄養を得るためだけでなく、人生の楽しみとなるものです。食事自体の重要性と楽しみを理解することも「食べる力」に含まれています。
3.食べ物の選択や食事作りができる
どのようなものを食べるか、またそれをどのように作るかということは、思春期の子供たちにとって非常に重要な要素です。栄養管理について、適切な知識や技術を学ぶことも食育の大きな要素となります。
4.一緒に食べたい人がいる
食卓は家族にとって大切なコミュニケーションの場ですが、現代は核家族化やライフスタイルの多様性によって家族そろって食卓を囲む気買うが減ってきています。
子供たちが誰かと食卓を囲むことはコミュニケーションだけでなく、正しい箸の持ち方やマナーといった食事の作法を学ぶ場でもあるのです。食育では人と食事をすることの大切さを学ぶ機会になります。
5.日本の食文化を理解し伝えることができる
海外からも注目されている日本の食文化。しかし伝統的な和食は徐々に姿を消しつつあります。世界に誇れる日本の食文化を理解し、伝えていくことも非常に重要です。
6.食べ物や作る人への感謝の心を持つ
食育の大きな目的として、食べ物がどのようにしてできているかという点に注目することが挙げられます。生産者や食材を調理してくれる人に、常に感謝の気持ちを持つことは、「食べる力」を育てるための大きな要素となっています。
《食育健康アドバイザー資格の口コミ》
食育健康アドバイザーは、食育の基本的な知識を持っていることが証明される資格です。
ここでこの資格を持つ人たちの口コミをご紹介しますね。
・好き嫌いの多い子供たちのために取りました。食べる楽しさや食べ物に対する感謝の気持ちを伝えられるようになりました。
・子供は年齢や体格によって食事作りを変えていくことが必要ですよね。この資格を取ったらそれができるようになりました。
・小学校の教員として、子供たちに食の大切さを教えたくて取りました。