ちょっとおしゃれなお店でジャムを選んでいると、「コンフィチュール」という表示を見かけることがあります。よくジャムと混同されるコンフィチュール。どのような違いがあるのでしょうか。
1.日本ではコンフィチュールの規定はない
「コンフィチュール」とは、フランス語で「油や砂糖、酢で漬ける」といった意味である「コンフィ」を語源とした言葉です。そしてフランス語の「コンフィチュール」はジャムのことを示しています。つまり言葉の意味としてはコンフィチュールはジャムのことを指していると考えても、間違いではありません。
フランスでコンフィチュールと表示できるのは、糖度55%以上のものに限られていますが、日本ではジャムに関する規定はあるものの、コンフィチュールには決まった規定はありません。
つまりジャムとコンフィチュールの違いは、販売するメーカーによって違うか、ほぼ同じものと考えることができます。
2.コンフィチュールとジャムの違いは
・イメージ
日本人にとってフランスの食はおしゃれなイメージである上、コンフィチュールの専門店で販売されているものは、おしゃれなパッケージのものが多いものです。
そして日本ではコンフィチュールに対する定義がないため、ジャムとはイメージが違うとしか言えない部分もあります。
・言葉
ただし言葉の成り立ちから考えると、ジャムが「しっかり詰め込む」という英語から生まれたものである一方、コンフィチュールの場合は「漬ける」という言葉がもとになっているため、出来上がった形に違いが生まれます。
・味、形状
コンフィチュールはジャムに比べると、甘さもどちらかというと控えめなものが少なくありません。そして最後に果肉を詰めるため、果肉の形状が残されたものが多いのが一般的です。
・材料
コンフィチュールで使われる材料は、フルーツやココナッツの花などジャムよりもずっと豊富で、リキュールやスパイスなども加わります。
・製法
コンフィチュールの煮込み時間はジャムよりもやや短めで、特徴的なのは砂糖によって果汁を引き出し、それだけを煮詰めた後に果肉を詰めるという昔ながらの製法です。
・使い方
コンフィチュールはサラッとしているため、ジャムのようにパンに塗るというよりは、ヨーグルトに混ぜるだけでなく、シンプルなフルーツのソース、かき氷のシロップ、氷やソーダを入れたドリンクとしてなど、さまざまな使い方ができます。またドレッシングや料理の隠し味にも使われます。
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