最近よくネット上やTVで話題になる「新型栄養失調」。
高齢者に多いといわれていますが、実は若い人にも起こり得る病気なのです。
【新型栄養失調の原因】
新型栄養失調の原因は、偏り過ぎた食事で必要な栄養が摂れていないことです。
なんと1日三食摂っていても起こることがあるのです。
高齢者の場合は「さっぱりしたものしか食べない」「歯が弱くなってやわらかいものしか食べられない」などが原因。
一方で若い人は「コンビニのお弁当やおにぎりなどですませる」「ファストフードをよく利用する」「ダイエットで偏食になっている」などが原因といわれています。
また病気の時の食欲不振も一因になることがあります。
【新型栄養失調の症状】
○高齢者の症状
筋力の低下で転びやすくなる ⇒ 骨折・認知症 ⇒ 要介護状態へのリスク
○若い人の症状
・充分に睡眠をとっても疲れが取れない、眠い
・イライラする
・めまい
・頭痛
・味覚障害
・免疫力が下がるので、貧血になったり風邪をひきやすくなる
・やる気がなくなって引きこもりがちになる
・疲れやすい
若いからといって、放っておくと心臓病や脳卒中などのリスクをかかえることになります。
【新型栄養失調の調べ方】
新型栄養失調になったかどうかは血液検査でわかります。
血中のタンパク質成分「アルブミン」の数値を調べます。
【対策は?】
とにかくバランスのいい食事を摂ることです。
特に摂りたいのがタンパク質、ビタミン、ミネラル類です。
肉や魚、豆類、野菜、牛乳、卵、油などを、バランスよく食べるようにすることが大切になります。
三食きちんと摂るのはもちろんですが、調理法を変えてみるのもひとつの手です。
最初は肉類と野菜、乳製品が一度に摂れるクリームシチューなどがおすすめ。
コンビニ中心の食生活や、糖質や脂質だけを抜くダイエットなど栄養のかたよりになる食べかたは今すぐ見直しましょう。
日本安全食料料理協会には食に関する資格が豊富です。仕事にも自分自身の健康管理にも役立ちますよ。