ミキサー食は、歯が無かったり、あっても歯が悪くて食べ物を噛むのが難しい人に向いている食事です。食事をミキサーにかけ、ペースト状にするという方法で、介護の現場では珍しくない食事の方法です。
ここではミキサー食を調理するときの注意点についてご紹介します。
1.不向きな食材や料理がある
ミキサー食には不向きな食材や料理があります。
それはもともと弾力が強かったり、繊維が多い食事や料理です。更に脂肪が少ないものや水分が少ないものも、ミキサー食にするのは避けたほうがいいでしょう。
そして粒や繊維が口に残りやすいものも誤嚥の原因になりかねません。
危険性を十分に配慮した上で、ミキサー食にするための食材や料理を選ぶようにしましょう。
2.ミキサーにかける前の食事を見せる
ミキサー食の欠点は、食べる人が食事のイメージしにくいという点です。そして見た目が悪く食欲もわかないものです。
少しでも食欲をわかせるためには、ミキサーにかける前の食事をしっかり見せるのがいいでしょう。理想としては1品ずつミキサーにかけていき、その都度食事をとってもらうことです。そうすれば本人も食事をしているという感覚になれるでしょう。
介護する人が、介護を受ける人の気持ちをしっかり考慮することがとても大切です。
3.水分量が多すぎると誤嚥の原因になる
ミキサー食はどうしても水分量が多くなりがちです。しかし水分量が多くなりすぎると、誤嚥が起きる原因になりやすいもの。水分量が多くなり過ぎないように、適度のとろみをつけて調整することが大切です。
4.低栄養を防止する
ミキサー食は見た目が悪くなってしまうため、もともと食欲を失いがちな人にとっては十分な量が食べられません。どうしても量が足りない場合には、栄養補助のパウダーなどを使うのがおすすめです。
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