バターの原料となるのは牛乳です。牛乳からクリームを分離して撹拌、その中から取り出した脂肪の粒を水洗いして練ったものです。ここではお菓子作りに使われるバターについてご紹介しましょう。
1.バターの種類
・発酵バター
発酵バターとは、原材料として使用されるクリームを更に発酵させて作るものです。有塩タイプと無縁タイプに分かれています。
・非発酵バター
非発酵バターとは、発酵させていないバターのことで、日本でメジャーなバターはこちらです。非発酵バターも有塩タイプと食塩不使用バター(無塩バター)の2つに分かれています。
2.無塩バターと有塩バターの違い
・賞味期限
無塩バターの方が有塩バターよりも、多くは賞味期限が短めに設定されていいます。
・入手しやすさ
バターと言えば有塩バターが主流になっています。そのため広く販売されているのは有塩バターです。
・価格
有塩バターの方が一般的であることもあり、無塩バターよりも価格は安くなっています。
3.お菓子作りに無塩バターが向いている理由
無塩バターの方が賞味期限が短く、価格も高くなりますが、お菓子作りには無塩バターが多く使われています。
これは味に違いによるものです。無塩バターの代わりに有塩バターを使っても、お菓子が膨らまないなどの問題になることはありません。しかし有塩バターには塩分が多いため、レシピ通りに入れるとどうしても塩味が強くなってしまいます。特に塩を入れるレシピの場合は、味が大きく変わってしまうことが少なくありません。
有塩バターを使った分だけ塩を減らすということは難しく、結果おいしく出来上がらないということになってしまいます。そのため最初はレシピ通り無塩バターを使うのがおすすめです。
4.バターとマーガリンの違い
・バター
バターは乳脂肪から作るため、味には独特のコクがあり、濃厚です。香りにも豊かな深みがあり、お菓子の風味を良くしてくれます。その他にも素材のサクサク感を出したり、保存性を高める役割もしてくれます。
・マーガリン
植物性脂肪を使用したマーガリンは、もともとバターの代替品として作られたものです。バターに比べ味はあっさりしていており、香りは香料でつけられているため、焦がしてしまうと油っぽいにおいがして、冷めた時にも油臭さが出やすいという特徴があります。マーガリンがお菓子作りに不向きといわれているのは、これが理由です。
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