味噌は日本の伝統的な発酵食品のひとつで、地方によって違いがあります。では味噌の種類はどのように分類できるのでしょう?
1.味噌の種類
・麹の種類
全国には数多くの味噌がありますが、味噌の分類として用いられるのが麹の種類です。
麹の種類として、主に使われるのが米、麦、大豆の三種類。
米味噌は大豆に米麹を加えて作ったもので、全国で一番一般的な味噌になります。そして麦味噌は麦麹から作られるもので、九州、四国、中国地方など、主に西日本で作られています。また豆味噌は八丁味噌に代表される、大豆だけを原料とした味噌で、愛知や岐阜、三重などの中京地方で作られている味噌です。
・麹と塩の量
味噌の味は麹と塩の量によっても違います。
麹を多く使ったものは白味噌となり、独特の甘さが特徴です。逆に麹を少なくすると赤味噌になり、甘さよりコクを感じる味わいになります。
そして塩分については少ないものが甘味噌や甘口味噌、多いものは辛口味噌と呼ばれます。
2.味噌の熟成期間
・2カ月~3カ月、半年くらいが一般的
熟成期間は味噌によってさまざま。短いもので2カ月~3カ月、半年くらいが一般的だといわれます。しかし味噌によっては1年以上、また更に長期間、熟成するものもあります。
・短期間:色が明るい、軽い、さっぱり
短期間の場合、味噌の色は明るいままです。熟成の期間が短いということは、まだ原料の色がそのまま残っている状態。味噌らしい茶色にはなるものの、まだどちらかと言えば明るい色です。
これは風味についても同じことが言え、味わいもさっぱりとして、熟成の風味というよりも塩辛さを感じるものもあります。
・長期間:赤褐色、風味が増す、濃い
長期間熟成すると味噌はなめらかな食感になります。色合いも赤褐色となり、味噌らしい雰囲気になります。
そこから更に熟成を重ねると、赤を通り越して黒い色になります。また風味も熟成の度合いによって異なり、進めば進むほど風味が複雑になり、濃い味わいになっていきます。香りについても同様で、熟成が進むと麹菌が発酵、アルコールのようなにおいも生まれます。発酵が進むほど、このにおいも強くなっていきます。
味噌の熟成期間は長ければいいというものではなく、好みによって短いものを好む人もいれば、長期間のものを選ぶ人もいます。
《味噌エキスパート資格の口コミ》
味噌エキスパートは、味噌の料理においての役割や選び方、さまざまな味噌の色や味、味噌の作り方など、味噌についての基本的な知識を持っていることが証明される資格です。
ここで味噌エキスパートの資格を持つ人の口コミをご紹介します。
・日本各地の味噌についても知ることができて、お取り寄せで試しています。同じ味噌でもこんなにも違うものかと、びっくりしています。
・健康食品の味噌に美容効果もあるとわかり、料理の仕方をいろいろ工夫しています。
・料理教室の講師として、生徒さんに味噌についての健康効果やレシピをレクチャーしています。