ワインといえばボジョレー・ヌーヴォーを連想する人が多いでしょう。しかしボジョレー・ヌーヴォーを正しく理解している人はそう多くないのではないでしょうか。
1.ワインの「ヌーボー」とは?
ヌーボーとはフランス語の「nouveau」で、「新しい」という意味を持っています。
ワインのヌーボーはその年に収穫されたブドウで作った新酒なので、その年のブドウをいち早く楽しむことができます。
熟成されていないので深いコクなどは感じられませんが、新鮮なブドウのフルーティーな風味を楽しめるのが魅力です。
2.ボジョレー・ヌーヴォーとは?
ボジョレー・ヌーヴォーは、フランスのボジョレー地区(ブルゴーニュ地方南部)で生産されたワインです。つまり「ボジョレー地区の新酒」ということです。この地区の土壌は石灰粘土層であり、黒ブドウとの相性がいいといわれています。
ボジョレー・ヌーヴォーは11月の第三木曜日に解禁されます。当初は11月15日だったのですが、土日と重なるとフランスでは流通がうまくいかない可能性があったため、平日が解禁日となりました。
3.なぜボジョレー・ヌーヴォーの注目度が高いのか?
・ブドウの質が味わいに直結
ボジョレー・ヌーヴォーは、他のワインとは違う「マセラシオン・カルボニック」という特殊な製法で作られています。
通常のワインはブドウをつぶして発酵させますが、ボジョレー・ヌーヴォーはつぶさずそのままタンクに入れます。こうすることで味にブドウの質が反映されやすく、色は濃い赤になります。
・ブドウの出来栄えの指標になる
ボジョレー・ヌーヴォーはブドウの質が味わいに直結しやすく、飲むことでその年のブドウの出来栄えをはかることができます。
そのためワイン好きな人はボジョレー・ヌーヴォーを楽しみにしているのです。ボジョレー・ヌーヴォーがおいしければ、その年のブルゴーニュ地方のワインのおいしさに期待できます。
今年の解禁日にはボジョレー・ヌーヴォーで、ブドウの出来栄えを確かめてみてはいかがでしょうか?
《ワインコンシェルジュ資格の口コミ》
ワインコンシェルジュは、ブドウの品種ごとに異なる特徴や世界各国のワイン事情など、ワインに対する基本的な情報をマスターした人におくられる資格です。
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