年齢を重ねたり病気になると、噛む力や飲み込む力が弱まり、食事を摂りづらくなってしまうことがあります。介護食とは、食事が困難な状態にある人でも食べやすいように調理方法などを工夫した料理です。
ここでは介護食の資格が、今必要とされている理由についてご紹介します。
1.超高齢社会の到来
「高齢社会白書」(内閣府)によれば、2020年10月時点で日本の高齢化率(総人口に対する65歳以上の割合)は28.8%になり、すでに超高齢社会に到達しています。
一方出生率は年々減少しており、今後は少子高齢化が急速に進んでいくことが予測されているのです。
このような状況下、介護業界は常に人手不足に悩まされており、介護食の専門スキルを持つ人が現場では求められています。
2.高齢者に低栄養が起こりやすいから
高齢者は、本人も気づかないうちに栄養不足に陥っていることがあります。
低栄養状態になると、体力や筋力、免疫力が低下し、病気や寝たきりのリスクが高まってしまうため、栄養価や食べやすさを考えて介護食を作れる人が、高齢者の周りでは必要とされているのです。
3.健康で長生きするためには食事が重要
せっかく長生きしても、健康でなくては老後の生活は厳しくなるでしょう。そのため「健康寿命」を伸ばすことがより重要だと考えられるようになりました。
健康で長生きするためには、栄養バランスの整った食事をすることが非常に重要です。
4.高齢者などの生活向上のため
高齢者に限らず介護される人にとって、「うまく食べられない」「食事がおいしくない」という悩みはストレスになります。
食事は単なる栄養摂取だけではなく、おいしく食べられることによって精神的な満足感が得られるのです。食事が楽しみになれば、介護される人の生活の質の向上にもつながると考えられます。
《介護食マイスター資格の口コミ》
介護食マイスターは、種類や作り方、始めるタイミングなど介護食についての基本知識を持っていることが証明される資格です。
ではこの資格を持っている人たちの口コミをご覧ください。
・福祉施設で介護士をしています。介護食についての知識も身につき、これであらゆる面でのサポートができるようになります。
・親の介護をしているのですが、介護食についてはよくわかりませんでした。資格を取ってから親の状態によって作り方を変えたり、レシピも増えました。
・介護士をしていて調理に関わることはないのですが、食介する立場として知識をつけたくて取りました。知っておいて損はない知識だと思います。利用者さんの気持ちにも寄り添える気がします。