ここでは日本安全食料料理協会の「日本茶セレクター」にちなんだトリビアをご紹介しましょう。
静岡茶の種類をご紹介しています。
6.抹茶
前回説明した「てん茶」を、石臼か微粉砕機で引いたものが抹茶です。
茶道ではもちろん、飲み物やアイスクリームなどに使われていますよね。
7.玄米茶
水に浸して蒸した米を炒り、番茶や煎茶を同量混ぜたのが玄米茶です。
芳ばしい香りが好きな方も多いのでは?
お茶の分量が少ないことで、カフェインも少なくなるので子どもにも向いているお茶です。
8.ほうじ茶
店頭などでいい香りがするのはほうじ茶。
煎茶や番茶、茎茶などを、キツネ色になるまで強火で炒ったのがほうじ茶です。
炒ることを「ほうじる」というのでこの名がついています。
「ほうじる」ことで、カフェインが昇華(固体から気体に変化すること)するので芳ばしく味がスッキリします。
9.番茶
摘む時期や品質、地域など、日本茶の主流をはずれた”番外”のお茶のことです。
「番外茶」から転じて番茶と呼ばれるようになったといわれています。
その番茶は4つに分けられます。
① 一番茶
一番茶の手摘みか、若芽を摘んだあとの遅れ芽を摘んだもの。
② 秋冬番茶
三番茶を摘まずにそのままにして秋冬に摘んだもの。
③ 頭(あたま)
仕上げ加工の工程で、大きく扁平な葉を切らずに製品化したもの。
④ 京番茶・阿波番茶など
非生産地で地元消費を目的に特殊製法で作られたお茶。
10.茎茶
玉露や煎茶の仕上げ工程で、新芽の茎だけを取り出したものです。
(ちなみにこの時に茎ではなく、芽の先の細かい部分を選別したものは「芽茶(めちゃ)」と呼ばれます)
「かりがね」はその中で玉露など高級なお茶の茎茶。
茎茶の特徴はその独特のさわやかな香りと甘味です。
鮮やかでツヤがあるものほど甘味があります。
同じ静岡茶でもそれぞれの作り方を知っていると、また味わいが違ってくるかもしれませんね。