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ここでは日本安全食料料理協会の資格にちなんだトリビアをご紹介します。
「恋するフォーチュンクッキー」で一気に有名になったフォーチュンクッキーは、その前からもアメリカ映画などでよく登場するお菓子でした。
ちなみにフォーチュン(fortune)とは、幸運、運命、財産を意味する言葉です。
よく目にするのは中華街ですが、実はこれ日本発祥のお菓子なんです。
場所は北陸地方。時は江戸時代です。
当時その北陸地方の神社で新年に配られていたのが、フォーチュンクッキーならぬ「辻占煎餅」。
辻占いとは万葉集にも出てくる歴史ある占いのこと。
辻占煎餅とは中にその辻占いの紙を入れたおせんべいです。
この辻占煎餅をアメリカに持ち込んだのが、庭師の萩原眞さんという人でした。
萩原さんはサンフランシスコの自分の日本庭園を訪れたお客さんに、この辻占煎餅をヒントにしたお菓子をお茶うけにしていました。
これがフォーチュンクッキーの始まりと言われています。
それが1894年の話です。
その後辻占煎餅が評判となったのはよかったのですが、いつの間にか中華料理で提供されるようになってしまったのです。
それが定着してしまったんですね。
何だかちょっと残念な話ですよね…
ただアメリカにも似たようなお菓子はあったようです。
明治時代(1868~1912年)に日本の考古学に貢献した学者のモースさんという人の記述には、辻占煎餅のことを「アメリカにもあるが…」とあります。
つまり萩原さんが辻占煎餅をふるまっていたころ、アメリカには同じようなお菓子がすでにあったということになるでしょう。
アメリカのものはどうかわかりませんが、今も売られている辻占煎餅は現在のフォーチュンクッキーよりやや小さめながら同じ形をしています。
これはフォーチュンクッキーはもともと日本のものだったという証明と言えるでしょう。
日本安全食料料理協会には、「製菓アドバイザー」「タルトソムリエ」などお菓子の資格も豊富です。ぜひアクセスしてみてくださいね!